わーすた 故郷に銅像立てたいにゃん （仮）廣川奈々聖
PHOTO=古賀良郎 INTERVIEW＝斉藤貴志
猫の日の2月22日に2ndシングル「ゆうめいに、にゃりたい。」と初の映像作品となるライブBlu-ray「完全なるライブハウスツアー2016～猫耳捨てて走り出すに゛ゃー～」をリリースするわーすた。ツアーでの各メンバーの地元撮りおろし写真と共に、それぞれのインタビューをお届けしています。2人目は福岡出身で、頼れるリーダー＆ヴォーカルの要の廣川奈々聖。
わーすたをファンとしても見て
いろいろ意見を言っていました
――ツアーの地元・福岡公演では、MCで「このツアーは次へのステップだから絶対に泣かない」と言いながら、涙を見せていましたね。
「えっ？ 泣いてないですよ(笑)」。
――またまた(笑)。
「へへっ(笑)。私はメンバーで一番泣いていると思いますけど、あれは久しぶりでした。デビューアルバムのリリースイベントで福岡に来たときもめっちゃ泣いて、そのときはただ、わーすたとして福岡に帰ってライブができたことがうれしかったんです。今回のツアーではライブハウスが200人ぐらいの方で満員になって、『福岡で待っていたよ』という初めての方もたくさん来てくれたことに感動しました」。
――ツアー全般でリハーサルとかも見させてもらうと、奈々聖さんはグループ全体に目配りして意見してましたよね。リーダーとして当然かもしれませんが。
「たぶんリーダーでなかったとしても、言っちゃうと思います。自分の性格が頑固で、意見を貫かないと気が済まないタイプなので。良くも悪くも。あと、アイドルが好きだから、『アイドルはこうあってほしい』みたいな理想がすごくあって、それに近づきたくて。私はわーすたのいちメンバーですけど、いちファンとしても見ていて、『そこはこうしたほうが面白い』とか、いろいろ言っちゃいます」。
――それに、やっぱり真面目だからでは？ 以前に振付のあゆべえさんを取材したとき、奈々聖さんは「角度まで教えたまま覚えてくる」と話してました。
「恥ずかしい……(笑)。私は負けず嫌いなのに、ダンスが他のメンバーと比べて得意ではないから、細かい角度までマネして、誰より忠実に踊りたい気持ちがあります。お手本の映像を何回も観るし、レッスンで先生と自分を見比べて『なぜ違うんだろう？』とかすごく考えて踊るので、全部を合わせたくなっちゃって」。
――ライブ後の個別握手会ではいつも、奈々聖さんの声が一番よく聞こえてました。
「本当ですか？ うるさい(笑)？ みんなで普通に会話していると、私の声はあまり聞こえないみたいだから、『大きい声でしゃべらなきゃ』と思っています。たぶん笑い声が大きいんです。握手していると、すぐ笑っちゃうから、一番うるさいのかもしれません」。
――テンションも上がって？
「握手会になると上がりますね。本当に普段はそんなにしゃべらないんです。根が暗いから、1人でしゃべる動画を撮ると、すごくテンション低い(笑)」。
――でも奈々聖さんは普段から、いろいろな大人にも笑顔で神対応な印象があります。
「根が本当にネガティブだからこそ、『絶対に人に悪い印象を与えたくない』みたいな意地が(笑)、自分のなかにあるんです。人からどう見られるか、気にしちゃうタイプかもしれません。笑うのはあまり意識してませんけど、単にツボが浅くて笑っちゃうこともあります(笑)」。
――奈々聖さんは目がとても大きいのに、笑顔になると……。
「棒線になります(笑)。それは本当によく言われていて。わーすたはライブ中の写真を（スマホで）自由に撮ってもらってますけど、ツアーの福岡のときも目が棒みたいな顔の写真ばかり上がっていて(笑)。でも自分で客観的に見て楽しそうだし、いいんじゃないかと思いました」。
――ツアーでは青春パンクの新曲「約束だから」も初披露されましたが、メンバーそれぞれ地元から上京したときとか、誰かと交わした“約束”があったのかと思って聴いてました。
「自分と重なるからか、あの曲はグッときます。私は転勤族で、友だちとの別れをたくさん経験しているので。福岡から上京するときは、友だちに『頑張ってきてね』と言われて、ノリで『ビッグになってくるわ』みたいに言ってましたけど、本当に『絶対ビッグになって帰らなきゃ！』という気持ちでいます。わーすたとして、ヤフオクドームでやれるくらい大きくなって。それは心のなかの約束ですね」。
渋谷駅前にわーすたの広告がガーッと出て
値札を見ずに服を買えるくらいになれたら
――2ndシングル「ゆうめいに、にゃりたい。」は、やっぱり最初に聴いたときからインパクト大でした？
「一瞬、拒絶反応を起こしました(笑)。『うるチョコ（うるとらみらくるくるふぁいなるアルティメットチョコびーむ）』や『完全なるアイドル』のとき以上にウッとなって、最初のほうで止めて、3日ぐらい置いてから、また聴いて。ちょっとずつ体を慣らしました(笑)。でも、わーすたにしかできない曲ですよね」。
――振りについては？
「自分が得意なのはどちらかと言うと『Zili Zili Love』みたいなジャズ系で、今回の振りは昔のパラパラとか、扇子を持って踊るような部分が難しかったです。テレビで観たことはあったけど、慣れてないし。パラパラは単純な動きなのに、逆にダンスを習っていると変に角度を付けようとかしちゃって。それを取っ払うのが大変でした」。
――歌詞に出てくる、みんなが生まれる前の“バブル全盛期”は、どんなイメージですか？
「お札が飛んでいたのかな(笑)。お仕事とかで『頑張ってるね。はい』みたいな感じで、すごく高いネックレスを軽く渡していたとか、聞いた気がします」。
――「お金がないニャ お金がないニャ」のパートは松田美里さんになりました。
「美里はよく『お金がない』と言っているイメージがあって(笑)、担当になると思っていました。いつもわーすたを見ているスタッフさんが、『ここは松田で』ってノリで決めたんだと思います」。
――「このニャン所が目に入らぬか」は坂元葉月さんに。
「そこは誰が言うか想像つかなかったんですけど、はーちんは一番年上だし、ビシッとキメるところはキメてくれるから。逆に、みんなが“ニャニャー”って土下座するところをはーちんがやったら、真剣になりすぎて『いいよ、顔上げて』みたいになっちゃうと思います(笑)」。
――実際に有名になったら、どんないいことがあると思いますか？
「渋谷の駅前のビルとか街中で、わーすたのでっかい広告がガーッと出ていたり？ わーすたのトレーラーが走るのも憧れます。メンバーも知らない間に街を走っているのが夢ですね。ファンの人に『走っていたよ』と言われて、『えっ、そうなの？』となって、『こんなところにも走っていた』みたいな話がどんどん来て。そういうのが“売れた”ってことなのかな」。
――そして、使え切れないくらいのお金をもらえたら？
「今は『かわいいな』と思う服があっても、次のステップはどうしても値札を見るじゃないですか(笑)。それをやらずに買いたいですね。首元に値札が付いているときはいいんですけど、服のなかに手を入れなきゃいけないと、ちょっとイヤだから。そういうことをしないで済んだら、どんなに幸せか(笑)。みんなでごはんを食べに行くときも、今はどうしてもコスパ重視でファミレスや牛丼屋さんになるから、おいしいものはどこにでも食べに行けるようになれたら」。
――4月にはZepp DiverCity（TOKYO）でのワンマンが決まっていますが、全編フルバンドなんですよね。
「ただただうれしいです。私、『生バンドでライブをやりたい』と去年すごく思っていたので。実現すると考えたらゾクゾクします。わーすたはアイドルっぽい曲ももちろんありますけど、普通アイドルが歌わない曲もこだわって作ってもらっているので、それをバンドで表現していただけたら、すごいと思います。アイドルとして観に来ていただきつつ、『わーすたはここまでできるんだ』と思ってもらえるライブにしたいです」。
――その頃、奈々聖さんは高校3年生になってます。
「高校生って、響きがすごくいいじゃないですか。それがあと1年でなくなっちゃうのは寂しいですけど、高校を卒業したらできることも増えるだろうし。先に卒業するはーちんの背中を1年見て、『自分もこうやって頑張ろう』と考えたいと思います」。
廣川奈々聖（ひろかわ・ななせ）
生年月日：1999年5月12日（17歳）
出身地：福岡県
血液型：B型
わーすた
avexのアイドル専門レーベル「iDOL Street」の第4弾グループとして、2015年3月29日にメンバー5人で結成。英語表記は「The World Standard」で世界に照準を合わせていく。デジタルネイティブ世代アイドルとして、SNSとリアルの活動を通じて、海外にKAWAIIジャパンアイドルカルチャーを発信する。2016年5月4日に1stアルバム「The World Standard」でメジャーデビュー。同年9月28日に1stシングル「完全なるアイドル」を発売。
【CHECK IT】
2ndシングル「ゆうめいに、にゃりたい。」とライブBlu-ray「完全なるライブハウスツアー2016～猫耳捨てて走り出すに゛ゃー～」が2月22日（水）に同時発売。初のレギュラーラジオ番組「わーるどすたんだーどニッポン」（ニッポン放送／日曜24:50～）が放送中。定期ライブ「わーすたランド わ-5」を3月29日(水)に渋谷WWW X、全編フルバンドのワンマンライブ「The World Standard ～夢があるからついてきてね～」を4月22日(土) にZepp DiverCity（TOKYO）にて開催。
詳しい情報はわーすた公式サイトへ
「ゆうめいに、にゃりたい。」
Single CD + Blu-ray Disc（スマプラ対応）
￥2,160（税込）
「完全なるライブハウスツアー2016～猫耳捨てて走り出すに゛ゃー～」
初回生産限定盤 Blu-ray Disc3枚組（スマプラ対応）
￥8,100円（税込）
通常盤 Blu-ray Disc（スマプラ対応）
￥2,700円（税込）
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